
私は、情報セキュリティ、すなわち「現代暗号理論」について研究しています。 特に、我々が開発したCMACという認証コーは、 2005年5月にアメリカ政府に推奨方式として採用されました。 これは、アメリカ政府に採用された我が国初の情報セキュリティ技術でもあります。
認証コードとは、「改ざん」や「なりすまし」を防ぐ技術。 サイバーワールドでは、相手が確かにその人であるか、 通信の内容が改ざんされていないかを常に確かめる必要があります。
アメリカの暗号標準はたいてい世界の標準になるので、 世界各国でCMACが使われるのは時間の問題です。 既にIEEEで標準化され、現在ISOで規格化が検討されています。 またWindowsのXPでも使われているほか、 IBMやインテル、松下、ソニー、東芝など世界の大企業がつくる著作権保護技術の団体も、 CMACの採用を決定しています。
この研究に対し、2007年に電子情報通信学会より業績賞をいただきました。 また、関連した研究に対し、電気通信普及財団より、テレコムシステム技術賞をいただいています。
また、Kurosawa-Desmedt方式と呼ばれるハイブリッド暗号系は、 いまや主要な研究テーマの1つになっています。 2007年には、Asiacrypt2007という大きな国際会議のプログラム委員長を務めるに至っています。